開発環境を整える


Nemerle のインストール

Nemerle のバイナリはプロジェクトサイトからダウンロードできます。配布されているバージョンには最新安定版および nightly ビルド版があり,インストーラー付きのものと ZIP 圧縮されたもの,さらに .NET Framework のバージョンごとに分けられています。

現在のところ Github のダウンロードページでホストされています。 Github には新しいバイナリはアップロードされなくなったため, Github でホストされた nightly ビルド版は最新版ではありません。最新版は TeamCity プロジェクトサイトから入手できます。バージョン 1.2 から公式サイトのダウンロードページにアップロードされています。

Windows で開発する場合は,インストーラー版が良いでしょう。 Mac や Linux の Mono 環境で利用する場合は ZIP 圧縮版を選択します。開発最新版では多くのバグフィックスを含むため,安定版へのこだわりがなければ開発最新版を導入することをお勧めします。

インストーラー版には Visual Studio の拡張が含まれています。最新安定版は Visual Studio 2012 には対応していないため, Visual Studio 2012 を使う場合は開発最新版を導入する必要があります。

ZIP 版を選択した場合,ファイルを任意の場所に展開したら, gacutil コマンドでいくつかの DLL を GAC にインストールすると良いでしょう。

gacutil /i Nemerle.dll
gacutil /i Nemerle.Macros.dll
gacutil /i Nemerle.Compiler.dll
# 必要に応じて他の DLL も GAC にインストール

Visual Studio

Nemerle 開発には Visual Studio の利用をお勧めします。 C# 程の手厚い恩恵は得られませんが,シンタックスハイライト,リファクタリング,デバッグ機能,プロジェクト管理のような基本的な機能が利用できます。

このチュートリアルでは汎用性を考え,コンパイルが必要な箇所ではコマンドでコンパイルで説明しますが, Visual Studio を使う場合はビルドメニューを使えば一発です。参照の解決も容易ですし,特にマクロを利用する場合はマクロライブラリーのビルドを行いメインプロジェクトのビルドを行う必要がありますが,これも一発で行ってくれます。

その他のエディタ

ソースコードリポジトリの /misc ディレクトリ内に様々なエディタの拡張ファイルが含まれています。