遅ればせながら,BUGS/Stan勉強会 #2 で「Stan で尤度フリー MCMC」というタイトルで発表したので,資料を公開します[A]。
近似ベイズ計算 (approximate Bayesian computation, ABC) は,尤度フリー,つまり尤度を用いない枠組みです。このブログでも何回か取り上げたことがあります。今回は Stan という DSL から利用するために尤度を近似式に置き換える話から始めてしまったので,尤度フリーなのに尤度 (Stan の世界では事後確率) を修正する方法というわかりづらいストーリーになってしまいました。申し訳ありません。
補足すると, Stan の世界で ABC の枠組みを利用する場合に考える尤度 (ウェイト) は,解析的に求めるものではなく解析者が任意に設定できるという点が違います。 Stan で ABC を行うと非常に面倒くさいことになりますが, ABC 自体はとっても簡単なので,普通のプログラミング言語で行うと良いでしょう。
ところで次回の勉強会は 4 月くらいにあるそうです。楽しみですね。
脚注
- Twitter では流したけど自分のブログに載せるのを忘れていました。 [↩]