Google Apps から Windows Live に移行


Google Apps から Windows Live へ移行しました。 Google Apps に不満があったわけではなく,単に端末で扱うアカウントを減らしたいというのが一番の動機です。 Windows 8 を使うようになってメールやカレンダーのアカウントが Google Apps, SkyDrive のアカウントが Windows Live という微妙な状況だったので, Windows Live に統一することにしました。

誰かの役に立つかもしれないので,メモ程度にやったことを記録しておきます。

アカウントの作成

Windows Live のアカウントを作成します (省略)。

ドメインの登録と設定

Windows Live アドミン センターにてドメインの登録を行います。ドメインを登録すると DNS の設定が指示されます。指示通りに変更します。 TTL の設定に応じて,利用可能になるまで時間がかかるのでしばらく待ちます。しばらくするとステータスが「サービスは有効です」となります。きちんとメールが送受信できるか確認できたら完了です。

次に「アカウントの管理」でドメインのアカウントを追加していきます。 Google Apps ではエイリアスが作れましたが, Windows Live では作れない模様です[A]。なのでエイリアスとして使っていたアドレスに関しては転送でごまかします。

「カスタム アドレス」を設定すると, Windows Live アカウントで使用する各サービスに対して,独自ドメインの URL にアクセスすると live.com に飛ぶようにすることができます。これも説明通りに DNS の設定をするだけです。

Google Apps のデータを Windows Live のサービスに取り込む

Google Apps に残っているデータを Windows Live に取り込みます。ここではメールとカレンダーを対象とします。

メールを Outlook.com にインポートする

Outlook.com で Gmail の POP3 サーバーからメールを受信してやれば OK です。

事前に注意することは 2 点。まず,受信時に Outlook.com の迷惑メールのフィルターがかかるので,一部のメールが迷惑メールボックスに移動する場合があります。必要なメールを誤って迷惑メールとして削除しないように注意が必要です。次に, POP 受信するので,必然的にフォルダ別に整理していたメールはすべてフラットになります。事前に振り分け設定をしておき,ある程度は自動でフォルダへの振り分けが可能ですが,当然振り分け設定でうまく分けられないメールも出てくると思われます。

まず Google Apps の Gmail アカウントの設定で POP が有効になっていることを確認します。次に Outlook.com の設定の「メール アカウント」で「送受信用アカウントの追加」で受信サーバーに Gmail の POP3 サーバーを指定します。この際,メールアドレスが Gmail と Outlook.com で同一になる場合[B]は異なるメールアドレスを指定するように指示されるので[C],ダミーのメールアドレスを指定してやれば OK です。

ちなみに Outlook.com は容量無制限[D]なので, Gmail から全メールを受信しても多分大丈夫だと思います。

カレンダーを live.com にインポートする

Google カレンダーの設定でエクスポートして live.com でインポートするだけです。

雑感

Google Apps から Windows Live へのサービス移行は特に難しいことはありません。ただし完全に問題なくスムーズに移行できるかと言えば,クライアント側でいろいろと変更の設定が必要になるので面倒ではあります。しかし,散らばっていたアカウントを減らすことができたので満足です。

脚注

  1. outlook.com や live.jp のエイリアスは作成可能 []
  2. 独自ドメインのメールの移行なので普通はそうなるはず。 []
  3. 送信サーバー Outlook.com にしてもダメです。 []
  4. 容量は自動的に増加するが,場合によって制限される場合があるらしい。 []