微分は積分に比べて解析的に求まるケースが多いのであまり使われる場面は少ないですが,それでも数値計算的に微分係数が求められると嬉しいです。簡易的に適当に小さい
を持ってきて
で計算することができるのですが,精度が良くありません。
もともと上の計算方法はテイラー展開,

および

の差をとって
について整理したものです。
ここで更に 2 次展開した場合を考えます。すなわち

と

の差をとって

を得ます。このままでは
があって計算できないので,これを消すことを考えます。
上式 (1 式とします) の
を
(
は任意の定数) で置き換えると,直ちに

を得ます (2 式とします)。
× (1 式) - (2 式) によって
を消す事ができ,次の近似式を得ます。

このような操作を繰り返すと更に精度を上げることも可能です。
なお,
の値として
を用いるのが良いみたいです。