今まで Mac mini で Windows を動かす際は VMware Fusion を利用していたのですが,メモリ不足気味だったので Boot Camp を導入しました。ただし, VMware Fusion で用いていた仮想環境を物理環境に移行 (V2P) したのではなく, Windows は新規インストールしています[A]。
以下に手順を示します。 Windows は Windows 7 (64 bit) で, Mac の環境は次の通りです。
- Mac mini (Mid 2010)
- Apple Wireless Keyboard
- Magic Trackpad
- HDMI 接続ディスプレイ (スピーカー付)
- Mini DisplayPort (DVI) 接続ディスプレイ
- 無線 LAN 環境 (URoad-9000)
事前準備
ドライバーインストールのため Mac OS X のインストールディスク (Mac mini に付属) が必要です[B]。
パーティションの作成
Windows をインストールするパーティションを作成します。 [アプリケーション] → [ユーティリティ] → [Boot Camp アシスタント] にしたがって作成します。用途にもよりますが,データを大量に保存するのでなければ 40 GB もあれば十分です。
Windows のインストール
Windows の DVD-ROM を挿入した状態で再起動します。 Boot Camp アシスタントによって作成されたパーティションには BOOTCAMP というラベルがついているので,フォーマットします。誤って Mac のパーティションをフォーマットしないように注意しましょう。インストール中に時刻が正しくなくても,無視して進んで良いです。
ドライバのインストール
Windows が起動したら, Mac OS X のインストールディスクに入れ替えてドライバをインストールします。しかし, Windows が最初に起動した状態では,キーボードのイジェクトキーやトラックパッドの右クリックは反応しません。 Windows の DVD を取り除くには,エクスプローラーのメニューからディスクを取り出す必要があります。メニューバーをアクティブにしたい場合は [Alt],コンテキストメニューを表示したい場合は [Shift] + [F10] です。最悪再起動して Mac を起動してからイジェクトキーを用いるという選択もあります。 Mac を起動してから Windows を起動するには, [システム環境設定] → [起動ディスク] で Windows を選択するか,電源起動時に [Option] を押せば良いです。 Mac OS X のディスクを入れると自動的にインストーラーが起動してドライバのインストールが進みます。インストールが完了したら再起動すると良いです[C]。
Mac mini (Mid 2010) は Magic Trackpad 発売前に出ていますので, Magic Trackpad のドライバは入っていません。最新のバージョンのドライバを入手してインストールします。これでコントロールパネルの Boot Camp メニューから Magic Trackpad の設定が可能になります。
IME の設定
Mac と同様に [英数] や [かな] で IME の切り替えを行うことができるように設定します。 IME のプロパティから,キー設定の [入力/変換入力無し] の項目を次のように設定します。
キー | 値 |
---|---|
無変換 | IME–オフ |
ひらがな | IME–オン |
脚注
- V2P しなかった理由は 2 つあって, 1 つはドライバー周りが不安だったことと,もう 1 つは OS のバージョンを変更したかったことです。ちなみに VMware の V2P については『Virtual to Physical Documentation and Sample Configurations』あたりを参照 (自分で試していないので成功するかは不明)。 [↩]
- インターネット経由でダウンロードできるのですが, Windows をインストール時点でネットワークアダプタを認識するかどうかを確認していません。 [↩]
- 私はディスクからドライバをインストールしてからネットワーク設定を行ったため,この時点でネットワーク接続ができるかを確認していませんが,この時点でネットワーク接続できるならディスクからではなく,インターネットからドライバを入手してインストールした方が良いでしょう。 [↩]